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高森明勅
2022.10.3 08:00皇室

昭和天皇の「大喪の礼」における弔問記帳の人数など

既にプレジデントオンラインの連載
「高森明勅の皇室ウォッチ」の先月の文章
「何もかも『大喪(たいそう)の礼』とは大違い…
皇室研究者が指摘する安倍元首相『国葬』の大疑問」

(8月26日公開、繰り返すがタイトルは編集部)で紹介したが、
念の為に昭和天皇の「大喪の礼」関連の基本的な数字を
改めて紹介しておく(『昭和天皇実録』第18巻のデータによる)。

■参考ページ
https://president.jp/articles/-/60777?page=1

〇崩御に伴って、昭和64年1月7日から平成元年1月16日までの
10日間(1月8日から平成元年)に、弔問記帳に記入された
人数は約233万人。

〇同年1月22日から24日までの3日間、皇居・宮殿東庭において、
長和殿の東庭側の廊下に昭和天皇のお写真が掲げられ、
同写真を通して昭和天皇のご遺骸を納めた殯宮(ひんきゅう)への
拝礼が行われた。
この間に殯宮一般拝礼に加わった国民は約33万9千百人。

〇2月24日の「大喪の礼」当日、一般の霊柩車に当たる轜車
(じゅしゃ、この時に使われたのはニッサン・プリンスロイヤル)が
皇居から武蔵陵墓地(むさしりょうぼち)に移動される間、
沿道では約36万6千人がお見送りした。

私自身、上記のそれぞれに国民の一人として、謹んで加わった。

このたびの安倍元首相の「国葬儀」に際して行われた
一般献花の数(2万5889人)については、比較の対象ではないので、
それが多かったか少なかったか敢えてコメントする必要はないだろう。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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